カイロの紫のバラ

「夢」
THE PURPLE ROSE OF CAIRO 1985年

 監督・脚本 : ウディ・アレン
 出演 : ミア・ファロー
       ジェフ・ダニエルズ
       ダニー・アイエロ
       エド・ハーマン
       ダイアン・ウィースト

(82分)
 カンヌ映画祭国際批評家賞


1930年代、映画館に通いつめ何度も同じ映画を食い入るように見続ける女性に
「きみはもう5回もみているね。そんなにこの映画が好きかい?」
と語りかけ、突然ヒーローがスクリーンを抜け出て観客席にやってくる。
映画の登場人物はあきれて物語の進行を中断。
映画を愛するものなら、憧れがスクリーン上で現実になる82分・・・


私もこんな経験してみたい♪
そうなんです。映画だからこそ実現できた世界です。
だから映画は素晴らしい!




飲んだくれの暴力亭主と暮らす現実から、きらびやかな社交界が舞台の映画の世界へ・・・
非現実的な世界に生きる男優はあくまで映画の人物。生活感はない。
一方、女は現実的。
恋は恋だけど、生活していけるかしら?そればっかり考えてる。
現実はその日の暮らしにも困るような極貧、暴力亭主、夢も希望もない。
さあ、女の選択は・・・
相手はウディ・アレンのことだから、ひとひねりじゃすまないかもよ?
夢と現実は両極に存在するものではないように思えてくるから不思議・・・
「あなたはどの世界に生きますか?」
「どこで夢を見出しますか?」
そんなことを問われる映画だと思う。
人間はふたつの世界に生きられないのですから・・・。

夢とはかけ離れた映画なんだけど、スクリーンの中に実際入っていけるなんて、それはやっぱり映画好きの夢!
見終えて映画館を出るときは、ため息ばかりついていた私だったのでした・・・

こんな憧れを持つ私は、単に現実逃避したいだけなのかもしれません。
スクリーンの中の世界は、やがて終わってしまう。
それでも、もし私がスクリーンの中に入っていけるのなら・・・

そうだなあ・・・

「インディージョーンズ・魔宮の伝説」かな・・・


(2002年12月記)